スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

さみしい命令形

以前の記事を学校の(有志の)論説集用に書き換えたヤツです。

はっきり言って読まなくて良いですw
一応乗せとくだけです。

追記に書いておきます。

以下の文章は、日本語の起源を探る途中、比較言語学をスムーズにする為に「日本語は開音節ではなかった」と推測し、仮名を導入したことにより消えた接尾子音を探る途中で発見したものである。もの凄い寄り道である。しかし無駄だとは思っていない。錬金術は現代の科学の礎になっている。
古文の成績が赤点ギリギリの人がそんなこと言うな、と批判が飛んでくるかもしれないが気にしない。
仮名という開音節の文字で書かれた「日本語」が元々開音節のみで構成されていたという証拠はどこにも無いのは確かである。


「完了の『り』は『さみしい』接続」
助動詞の接続について、こんな語呂合わせがあるのは、そこそこ勉強をしている高校生ならば誰でも知っているだろう。
サ変動詞は未然形に下接し、四段活用には已然形に下接するという、なんとも「サ未四已」語呂合わせである。
しかし、これらは全く持って論理的でない説明である。
一つの助動詞であるのに未然形接続と已然形接続という全く正反対の接続を持つはずが無いのである。自然発生した(と個人的に信じている)言語にそんな理不尽な語法が出来るはずが無い。

しかし、これについては、「完了の『り』は命令形接続である」という説があるのも、ちゃんと勉強している高校生ならば誰でも知っているだろう。
万葉仮名の使い分けから、接続は命令形であるというほうが正しい、とい説である。
なるほど、そうすれば一つの接続で説明が付く、と。
しかし、完了の意味を表す助動詞の接続がなぜ命令形なのだろうか。
どう考えてもこれは言語的に美しくない。

「完了の『り』は語源的に『あり』である」という説もあるのも、なかなかに勉強している高校生ならば誰でも知っているだろう。
「i+a=e」という日本語における発音の転訛の法則である。
例えば、「せり」は「si+ari」=「seri」、「噛めり」は「kami+ari」=「kameri」となる。
これでやっと理論的な説明がついたと言えるだろう。「あり」という動詞に向かって、上接する動詞は連用形になるのである。
(因みに、「めり」や「けり」という助動詞は、上一段活用の「見る」「着る」に「あり」が接続した、「miari」と「kiari」である。これらは多用されたため、動詞の組み合わせではなく助動詞として扱われるようになったと考えられる。「にる」+「あり」=「ねり」という形が存在したかどうかは未検証。)

さて、これで満足しないのがひねくれ者の性である。
途中に出てきた命令形接続の説。仮名の使い分けから「り」の接続は命令形と一緒、というのは事実なのである。
つまり、「i+a=e」と書いた「e」は已然形の接尾母音とは違うのは確かだ、と言うことである。

ここで、命令形接続が存在しないということから、「命令形」という活用形自体がもしかすると存在しない、即ち「命令を表す語との組み合わせなのでは無いか」、と推測した。

基本的なことだが、全ての活用形における命令形を並べてみる。
便宜のため、代表的な動詞として、「取る」、「する」、「見る」、「詫ぶ」、「蹴る」、「寝」、「来る」、「死ぬ」で表記する。

四段 サ変 上一 上ニ 下一 下ニ カ変 ナ変
とれ せよ みよ わびよ けよ ねよ こよ しね

四段・ナ変活用以外「よ」という音が表れている。まずここに注目してみた。
ヤ行の音と言うのは発音学において「半母音」と言われるように、短い母音のような子音である。
(閉音節を表すため、もっともポピュラーなラテンアルファベットを用いるが、その歴史を説明していると文章が倍くらいになりそうなので割愛させてもらう。)
ヤ行の子音を「j」、命令形を已然形と区別するために、命令形の語末母音は「ε=i+a」として、今度は閉音節で表記してみる。
(下一、下ニ段活用の「エ音」は仮に「e」としておく。ナ変は四段の変格活用としておく。)

四段 サ変 上一 上ニ 下一 下ニ カ変 ナ変
toriε=toria sejo mijo wabiyo kejo nejo kojo sinε=sinia

こうすると何となく全部同じように見えてくるのである。
「ia」と「jo」と言うのは発音してみれば分かると思うが、非常に似た音である。
上代、それ以前の「日本語」がどのように発音されていたか正確には分からないが、「日本語」の少ない母音がそこまで大幅に変化しているとは考えられないので、これらが似た音であることに間違いは無いだろう。

ここまでくると、「命令を表す語との組み合わせ」という推測も単なる推測に留まらなくなる。
仮に「ja」という命令を表す接尾語を用意し、「命令する=まだ行なわれていない=未然形」と言うことでこれを未然形接続にしてみるとどうだろうか。

四段 サ変 上一 上ニ 下一 下ニ カ変 ナ変
toraja seja mija wabija keja neja koja sinaja

適当に用意した語なので若干無理があるかもしれないが、こんな感じの音が変化していったという可能性は大いにあると思う。

※因みに、他の理論でも命令形の語尾の「エ段」は甲類(iaに近い音)らしい

命令形という活用形は必要ないのではないか。
このようにして統一できるところまで統一していけば、自ずと言語比較によって「日本語」の起源、言語形態が明らかになるのではないか、と考えている。

今度は身近なところから「ラムちゃんとメリちゃんはマジらしい終わるベシ」を切ってみようと思う。
あと色々な和語の語源も気まぐれに調べている。


また、語学を勉強していて「何故そうなるのか」と思うときがある。
それらを「そういうものだ」と鵜呑みにしてもいいが、「言語は美しいもの」という信念の元にそれを解き明かすのも一味違った勉強になるだろう。

参考文献
全訳古語辞典
スポンサーサイト

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

try

Author:try
千葉県1992年生まれ。
東京工業大学・生命理工学部
趣味はアニメ・ラジオ・ゲーム全般。声優に詳しい。
野球も好き。広島カープファン。
言語学が趣味で生物学は勉強中。語学はロシア語と中国語。
「学習は問題場面において解決を求めて行なわれるランダムな試行錯誤の結果生じるものだ。」―Thorndike

Twitter
 
最新記事
検索BOX・タグ一覧
サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
ブロとも一覧

茶の部屋 ---- Traveler Of NULL

ヲタセロナ

‐Memory Door‐ ~Ultra Busters!~

ノーザンクロス
フリーエリア
↓気が向いたら押してね 気が向いたら押して下さい にほんブログ村 外国語ブログ 言語学へ
にほんブログ村 にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村 にゃんこい!ブログ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。